この美しいストーリーに心を打たれました。小4の女の子が自らの経験を通じて、同じように闘っている子どもたちに勇気を与えようとした決断は、素晴らしい行動です。彼女が育てた髪は、ただの髪の毛ではなく、希望の象徴です。これからも彼女の笑顔と勇気が、多くの人々に届くことを願っています。

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4歳で小児がんの一種「横紋筋肉腫」と診断された神戸市の小学4年生、松井依愛（いちか）さん（10）。抗がん剤治療で髪を失った彼女は、再び伸びた髪を6年ぶりに切り、医療用ウィッグを提供するヘアドネーションに寄付した。自身もウィッグに救われた経験から、「病気で髪を失った子どもたちに笑顔と勇気を届けたい」と願いを込めた。

入院前には肩下まであった髪が抗がん剤の副作用で抜け落ちたが、退院後に再び伸び始め、約90センチに達した。昨年12月、美容院で30センチ切り、大阪市のNPO法人「JHD＆C」へ送った。手紙には「今、病気と闘っている子たちが、この髪で勇気を持ってくれるとうれしい」と素直な気持ちを綴った。

依愛さんは卓球にも励んでおり、小学1年生の頃から神戸市内の卓球教室に通い、昨年5月の市民大会では4年生以下の部で準優勝を果たすほどの実力を持つ。12月には1.5kmのマラソン大会にも挑戦し、見事完走した。

「入院中、看護師さんに優しくしてもらったから」と、将来の夢は看護師。「回復してこれだけ元気になった子がいることを知って、多くの人に希望を持ってほしい」と母の祐実さんも語る。病気と闘いながらも卓球を楽しみ、夢に向かって歩み続ける依愛さんの姿は、多くの人に勇気を与えている。