全日本マスターズ2連覇を達成した飯野弘義選手の努力と情熱には、本当に頭が下がります。プロコーチとしての一日を送りながら競技に挑む姿勢は、特に多忙な現代においてとても素晴らしいことです。生徒たちの笑顔を励みにするその姿勢には、深い感動を覚えます。皆さんもぜひ、彼からの実践的な指導を受けてみてはいかがでしょうか？

--------------------

「生徒さんたちの笑顔を見ると、本当にコーチになって良かったと思います」——そう語るのは、昨年11月の全日本卓球選手権・マスターズの部で2連覇を達成した飯野弘義（T・O・M & 卓球三昧／東京）だ。卓球王国の最新号のインタビューで、彼はプロコーチとしての道を歩みながら現役選手として戦い続ける理由を明かしている。

飯野は大学時代、リーグ戦で思うような結果が出せず、卓球を続けることに悩んだこともあった。しかし、「卓球が好き」という気持ちが彼を突き動かし、大学卒業後は社会人生活を3年半経験した後、退職してプロコーチとしての道を選んだ。

プロコーチとして、彼は生徒たちの成長を間近で見ながら、自身の経験を活かして指導に当たっている。レッスンは朝8時から夜遅くまで続くこともあり、選手とコーチの両立は容易ではなかった。練習時間や体力の管理、生徒一人ひとりの目標に合わせた指導など、多くの課題に直面した。しかし、彼は「両方を経験することで、より深く卓球と向き合える」と考え、プロコーチと現役選手の両立に挑み続けている。

「選手一人ひとりに合った指導をすることが最も難しい」と語る飯野。全員が同じ練習をすれば上達するわけではなく、個々の個性や強みを伸ばすために、それぞれに最適な指導が求められる。

今後も彼はプロコーチとして後進の育成に力を注ぎながら、自身も現役選手として戦い続ける。卓球への情熱を胸に、指導者として、そしてプレイヤーとしてさらなる高みを目指していく。