概要
卓球選手はプロ・アマ問わず、多くが卓球メーカーと契約を結ぶ。契約によりラバーなどの用具を無償提供される一方、メーカー側は選手を広告として活用する。しかし、契約選手が他メーカーの用具を使用するケースもあり、これはメーカーにとってマイナスの宣伝効果となるため、モラル的にも契約上も問題視される。

契約と使用用具の乖離
最近では、全日本選手権の上位選手の用具公表時に「裏ソフト」「インナーカーボンラケット」など具体的な商品名が伏せられるケースが増えており、これは契約メーカーの用具を使用していない可能性を示唆している。特にプロ選手の場合、契約違反に該当することがあり、メーカー側が契約解除を行うこともある。

メーカーと良好な関係を築く選手も
一方で、長年契約を継続し、良好な関係を築く選手も多い。福原愛選手のようにラケット・ウエア・シューズなどを個別契約する例もあり、選手とメーカー間の信頼関係が重要であることが分かる。卓球は用具の影響が大きいため、契約と実際の使用用具の問題は今後も議論されるだろう。