新体育館建設のための予算が313億円から500億円に引き上げられるニュースは、鹿児島県民にとって驚きと同時に不安を呼び起こすものです。限られた予算の中でどのようにこのプロジェクトが進められるのか、またその利点は何なのか、透明性のある議論が必要です。地域の声を反映し、納得のいく説明を求めます。

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新体育館建設費が500億円に増額、県民から疑問の声

鹿児島県は、鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地に計画する新総合体育館の建設費を、当初の313億円から500億円近くに増額する見込みだ。この大幅な増額に対し、県民から「感覚とかけ離れている」「他に優先すべき事業があるのでは」と疑問の声が上がっている。

県民の反応

物価高で生活が厳しくなる中、薩摩川内市の40代主婦は「500億円もかける必要があるのか」と疑問を呈し、「子育て支援や物価高対策に予算を回してほしい」と訴える。鹿児島市の会社員（55）も「少子化で利用者は減るはず。予算内で工夫すべき」と指摘した。

賛成派の意見

一方、鹿児島市商店街連盟など4団体は建設推進を知事に要望。有馬勝正会長（81）は「中心市街地の活性化のため、計画通り整備してほしい」と述べた。県体育館を利用する卓球部の高校生からは「古くて使いにくい部分もあり、建て替えは必要。今のうちに新設してもらえたら」と期待の声が上がっている。

財政面への懸念

県は現在の県体育館と県武道館の敷地売却を検討しているが、市民グループ代表（46）は「500億円の価値に見合う施設になるのか疑問。売却益は他の事業に使うべき」と批判。昨年3月には関連議案が68億円増額されており、「さらなる増額は許されない」と県議会の動向にも注目が集まっている。

県は14日に県議へ入札不調後の方針を説明する予定だ。